糖尿病は生活習慣病の一つです。
放置すると命にかかわる病気を引き起こす可能性があるので、血糖値の異常を指摘された場合には医療機関を受診することをおすすめします。
新宿駅前クリニックでは、糖尿病をはじめとした生活習慣病の診療に力を入れております。
ご予約は不要で初診の患者さまは18時まで、再診の患者さまは19時まで受付を行っておりますので、お気軽にご利用ください。
もちろん、忙しくてかかりつけ医に受診できない場合のみのご利用でも構いません。
ビジネスマンの患者さまがご利用しやすいよう年末年始を除き、平日は毎日診察を行っています。
忙しい皆さまの糖尿病治療が継続できるよう尽力いたします。
糖尿病とはどんな病気ですか?
糖尿病とは、血糖値を下げる働きを持つインスリンというホルモンが不足するために、血糖値が高い状態となってしまう病気です。
糖尿病には1型と2型がありますが、生活習慣が関連するのは2型糖尿病です。
2型糖尿病は、糖尿病の9割を占めるといわれています。
糖尿病の原因は何ですか?
2型糖尿病は、生活習慣(乱れた食生活や運動不足、ストレスなど)・遺伝・加齢などが原因だといわれています。これらの因子が互いに影響しあって、発症することもあります。
糖尿病になると、どんな症状があらわれるのですか?
糖尿病の症状は、進行状況によって3つに分けられます。
糖尿病初期の症状
糖尿病の初期はほとんど自覚症状がありません。
健康診断などで血糖値の異常を指摘されて初めて気がつく、というケースがほとんどです。
糖尿病中期の症状
症状が進むと、口の渇き・尿量の増加・体のだるさなどが生じてきます。
また、体重の減少・キズの治りが遅くなる、といった症状を自覚する場合もあります。
糖尿病末期の症状
末期になると、目や神経、腎臓などに合併症があらわれます。
目の網膜に障害が生じて失明することもあります。
また、足のしびれや麻痺が生じ、キズがなかなか治らなくなり、壊疽(組織が死んでしまうこと)を起こすこともあります。
壊疽を起こした部分は切断しなくてはなりません。そして腎臓に障害が生じると、最終的には人工透析が必要になります。
糖尿病を放っておくと、どうなりますか?
糖尿病を放置すると、目や神経・腎臓などに合併症があらわれます。
また、血糖値の高い状態が続くと動脈硬化が進むので、脳梗塞や心筋梗塞を発症しやすくなります。
そして血糖値が高いと体の免疫機能が十分に働かなくなるため、肺炎などの感染症にかかりやすくなり、また重症化しやすくなります。
糖尿病ではどんな検査をするのですか?
糖尿病の検査では、血液検査や尿検査を行います。
血液検査では、血糖値や腎臓の機能などを調べます。
また、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー:赤血球中のヘモグロビンというタンパク質にブドウ糖が結合したもの)の値を調べます。
HbA1cは過去1~2ヶ月の血糖の状態を反映する値です。
尿検査では、合併症の有無などを調べます。
どのような場合に糖尿病と診断されるのですか?
診断にあたっては、前述の検査のほか経口ブドウ糖負荷試験(ブドウ糖の入った水分を飲み、一定の時間経過後の血糖値を測定する検査)などが行われます。
そして、血糖値やHbA1cの値が基準値を超えている場合には、糖尿病と診断されます。
糖尿病はどうやって治療するのですか?
2型糖尿病の治療では、まず生活習慣の改善が求められます。
生活習慣を改善しても血糖値が改善しない場合には、薬物療法を開始します。
食事療法
一日の摂取カロリー量の目安を設定し、炭水化物・脂質・糖質をバランスよく摂取するようにします。ただし無理な食事制限は禁物です。必ず医師と相談して行いましょう。
運動療法
ウォーキングや水泳などの有酸素運動を30~60分を目安に、定期的に行います。
適切な運動量は合併症などにより異なるので、医師の指示に従って運動するようにしてください。
また体調が良くないときは無理をせず、ゆっくり休むようにしましょう。
薬物療法
食事療法や運動療法で十分な効果があらわれない場合には、薬物療法を行います。
薬には飲み薬と注射がありますが、患者さまの症状や合併症、併用薬などを総合的に判断して処方が決定されます。
タイプの違う薬を組み合わせることによって、より効果的な血糖コントロールが可能となることもあります。