喘息(ぜんそく)

喘息といえば子供に多い疾患であるというイメージがある方が多いかと思います。しかし、実際には子供だけではなく、大人の喘息も少なくありません。喘息の発作は夜中から明け方にかけて起こることが多いです。そのため、発作が出てしまうと苦しいというだけではなく、睡眠不足に陥ってしまうなど多くの不利益を被ってしまいます。そこで今回は喘息の原因や症状、治療方法について解説していきます。

喘息の原因

喘息の原因は花粉やダニなどのアレルゲンです。これらによってアレルギー反応が起こり気道に炎症が起こることで症状がでてしまいます。最近では、都市化が進んでいるため、工事の際にでるほこりや化学物質によって喘息になってしまう方が増えてきています。

また、アレルゲンを特定できない非アレルギー性の喘息も多く見られます。ストレスや喫煙、冷たい空気などが気道の粘膜を刺激することで症状がでてしまいます。普段から自分の生活を観察してどのような状況で喘息発作がでるのかを把握しておくことが治療の成功率を高めます。

喘息の症状

喘息の主な症状は呼吸困難です。
夜中から明け方にかけて喉や詰まるような感覚や胸が締め付けられるような感覚があります。
呼吸をするたびに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という喘息特有の音が出ます。呼吸はどんどん苦しくなっていき、体を横にした状態では呼吸ができなくなってしまいます。
呼吸困難に伴って粘り気の強い痰がでることが特徴的です。重症になると呼吸困難のため、酸欠になってしまい意識を失ってしまうこともあります。こうなってしまうと命の危険もあるため、普段から喘息発作が出ないように対策をしておくことが重要になります。

喘息の治療

喘息の治療では吸入ステロイド薬が用いられます。吸入ステロイド薬によって気道の炎症を抑えていくのです。

最近では、吸入ステロイド薬に長時間作用型β2刺激薬が入っている合剤も開発されています。長時間作用型β2刺激薬は気管支を広げる効果があるために、呼吸を楽にしてくれます。
長時間作用型β2刺激薬には気道を広げて呼吸を楽にする他にも薬が入っていきやすくなるメリットがあります。広がった気道に吸入ステロイド薬が入っていくためより効果的に治療を進めることができるのです。

吸入の際の注意点としては、吸入後うがいをすることです。吸入によってステロイドが口腔内や咽頭に残ってしまうため、カンジダなどの副作用が生じる可能性があります。残留したステロイドを洗い流すために吸入後には必ずうがいをしましょう。

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