アレルギー性鼻炎

春が近づいてくると花粉症の症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか?花粉症というと目のかゆみやくしゃみ、鼻水に悩まされている方も多いでしょう。しかし、花粉症と同じような症状でアレルギー性鼻炎がありますが、違いは何なのでしょうか?そこでこの記事ではアレルギー性鼻炎の原因や症状、治療方法について解説していきます。

アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎とはダニやハウスダスト、花粉などが引き起こす鼻症状を主体としたアレルギー疾患です。
アレルギー性鼻炎には大きく分けて2つあります。
1つ目が通年性アレルギー性鼻炎です。通年性ではダニやハウスダスト、ペットの毛など原因として1年中症状を呈するという特徴があります。
2つ目が季節性アレルギー性鼻炎です。花粉を原因として鼻症状を引き起こします。イネやブタクサなどさまざまな花粉を原因としますが、国内で多いのはヒノキとスギです。季節性アレルギー性鼻炎のことを花粉症と呼んでいます。

アレルギー性鼻炎の症状

主な症状はくしゃみ、鼻水です。鼻水によって鼻がつまることで酸素の供給が少なくなってしまうので頭痛などの症状を引き起こすこともあります。このような症状があることで注意力が散漫になったり、ダルさを感じたりすることも多いです。命の危険に関わるような疾患ではありませんが、仕事や勉強に大きな影響を与えてしまい、常に不快感があるために生活の質は大幅に下がってしまいます。

アレルギー性鼻炎の治療方法

アレルギー性鼻炎の治療では抗アレルギー剤が用いられます。抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬を主に使用します。これらの薬は内服で用いられることがほとんどですが、それでも症状が治らない場合には、点鼻のステロイド剤を用いることもあります。また、目のかゆみを伴う場合には点眼薬を用いることもあります。
これまでは抗アレルギー剤によって症状を抑えることが主な治療方法でしたが、最近では免疫舌下療法が注目を集めています。少量のアレルゲンを含む治療薬を数年間に渡って服用することでアレルギー症状を抑えたり、軽くしたりする治療法です。
治療薬としてはシダトレンというスギ花粉舌下液が最初に登場しました。しかし、シダトレンには12歳以上でなければ使用できないという欠点がありました。その欠点を補ったシダキュアが新たに製造販売されていますが、シダキュアは5歳以上であれば服用することが可能です。しかも、シダキュアはスギ花粉舌下錠なので、子供でも服用しやすい剤形設定になっています。これからもさまざまな種類の免疫舌下療法の治療薬が開発されていくことでしょう。

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