茨城県西部にある坂東市では、以前から一般就労への移行を前提とした就労支援A型事業所への支援を行っています。これによって、市内の就労支援A型事業所は一定の成果を挙げています。特に企業との協業によってお互いが良い影響を与えあっているのは注目といえるでしょう。レタスやネギ(生産量全国トップクラス)、白菜等の農業(近郊農業)が盛んな坂東市の就労支援A型事業所はどのような特徴があるのか見ていきましょう。
坂東市の事例:就労支援A型事業所が企業と一体化
就労支援A型は、実際の就労環境に近い中、雇用契約を結んで業務に当たる仕事です。しかし、その中でも坂東市の事例ではさらに一歩進み、企業内に就労支援A型事業所の機能を導入しているところがあります。企業内の障がい者枠というのではなく、別に就労支援A型事業所を設置しているのです。具体的には、働くことに障害のある方がサポートを受けながら仕事や日中活動が出来るように企業内に専門のスタッフを配置しているのが特徴です。ただ、作業内容はその企業の業務に準じたものとなっており、パッケージングや製造などの作業が主な内容となっています。いずれにしても実際の企業内にあることから、より実践的な施設になっていることに変わりはなく、その後の一般就労への移行も、よりスムーズになっています。地方都市である坂東市でもこのように就労支援A型事業所について、より進んだ対応をしている企業があり、坂東市もそれを支援しています。
就労継続支援A型のメリット
就労継続支援A型のメリットは、一般就労よりも、サポートが受けやすい点にあります。雇用契約を結び、一般就労に近い形態ではあるものの、障がいに対するフォローアップが期待できるため、完全な状態でないものの、一般企業の就労に近い状況で働きたい人にメリットがあるといえるでしょう。
就労支援A型とB型の違い
決定的な違いとして雇用契約の有無があります。就労支援A型は就労するのに、より本格的な内容となっているのに対しB型はトレーニングのような内容になっています。