親の高齢化とともに、いつかは向き合わないといけないのが「相続」です。私も奈良で暮らす中で、親の相続の話が現実になり、初めて相続相談を利用しました。今回は奈良で相続相談をする際に感じたことや、その流れについてご紹介します。
相続相談とは何をするのか
相続相談は、親や配偶者が亡くなったときに発生する財産の引き継ぎについて、専門家に相談できるサービスです。不動産や預貯金、株式などの分け方はもちろん、相続税の申告や名義変更、遺産分割協議書の作成などやることはたくさんあります。こういった複雑な手続きをスムーズに進めるために、司法書士や税理士、行政書士、弁護士といった専門家のサポートが心強い存在になります。
奈良は古くからの家や土地を持つ家庭も多く、相続財産が複雑になりがちな地域でもあります。私の実家も、祖父の代からの土地や預貯金があり、専門家に相談しないと何をどう整理すればいいのか分からない状態でした。
奈良での相続相談は身近な場所から始められる
奈良市内や生駒市、橿原市などには、相続相談を扱う事務所が多数あります。私も最初は少し緊張しましたが、奈良市内の司法書士事務所で無料相談を受けたのがきっかけでした。専門家の先生は親身になって話を聞いてくれ、今何を優先して整理すべきかを一つひとつ丁寧に説明してくれました。
また、奈良県司法書士会や税理士会、行政書士会などでは、無料相談会も定期的に開催されています。初めての方でも気軽に相談しやすい仕組みが整っているので、迷っている方はこういった場を利用するのもおすすめです。
相続相談は早めにしておくのが安心のコツ
実際に相談を進めてみて感じたのは、「もっと早く動けばよかった」ということです。親が元気なうちに財産の整理を始めておけば、後の手続きが格段に楽になりますし、家族間のトラブルを防ぐことにもつながります。うちの場合も、遺言書の準備や不動産の名義整理を早めに進めたおかげで、いざという時に慌てずに済みました。
奈良は昔からの家族や土地を大切にする文化が根付いています。だからこそ、相続の準備も早めに、家族みんなが納得できる形を作っておくのが大切だと実感しました。