「デザイン」って聞くと、つい都会的なイメージを思い浮かべてしまいませんか?でも最近、私は地方ならではの“じんわりくるデザイン”に心惹かれることが多くて。特に、滋賀県のデザインには独特の魅力があるんです。どこか控えめで、でも芯があって、暮らしの中にすっとなじむような。今回は、そんな滋賀のデザインについて、名古屋からちょっと足を伸ばして感じたことをお話しします。
自然と共にある滋賀だからこその、やさしいデザイン
琵琶湖を中心に、山と水と共にある滋賀の風景。その土地に根ざしたものづくりは、どこか素朴で、自然体。滋賀のデザインには、その土地の“呼吸”みたいなものが感じられる気がします。
たとえば、素材の持ち味を生かした家具や、地元の木を使った建築デザイン、地域のストーリーを取り入れたロゴやパッケージなど。主張しすぎず、でもどこか惹きつけられる――そんな空気をまとっています。
私が出会ったある滋賀のインテリアブランドは、木のぬくもりと線の美しさが絶妙で、「これは家の中に置いておきたい」と思える品ばかりでした。なんというか、“暮らしに寄り添うデザイン”って、こういうことなんだなと実感したんです。
滋賀発デザインのやさしさと強さ
滋賀のデザインの特徴を一言で表すとすれば、「控えめだけど芯がある」でしょうか。たとえば、地域の風土を反映した色使い。淡いグリーンや湖面を思わせるブルー、木や土の温もりを感じさせるブラウンなど、自然からインスピレーションを受けた色調が多く見られます。
また、地域のストーリーを織り込んだグラフィックやロゴなども、滋賀らしい奥ゆかしさを感じさせます。目立つためではなく、「伝えるため」のデザイン。見る人の心にじんわり届く、そんなやさしい力があるんです。
暮らしに取り入れたい滋賀的デザインの考え方
私たちの暮らしの中にも、滋賀的なデザインの考え方は取り入れられるはず。たとえば、何かを選ぶときに「本当に必要か?長く使えるか?」を考えること。見た目だけでなく、使い心地や素材の質にも目を向けてみること。
そして、自分の生活に「ちょっとした余白」をつくること。シンプルだけど心に残るデザインは、日々の慌ただしさに飲み込まれがちな私たちに、小さな落ち着きをもたらしてくれます。